前世は猫のひとりごと

気の向くまま

バニラ味のティッシュ

経験で、世界の見え方は変わるものだ。

そらそうだろと思うかもしれないが、最近、そう感じる機会が増えた。

例えば1つ。

 

今現在、日本は夏である。(厳密には秋だが)

 

それにしてもクソ暑い。

それはそれは暑い。

うんこだ。

もう8月も終盤だと言うのに、その暑さは収まることを知らない。

そろそろ休め、という感じだ。

この暑さは異常気象らしいが、こうも続くと、涼しい方が異常気象なのではないかと思ってしまう。

恐ろしいのなんの。

私の心は常にこう叫んでいる。

 

夏よ、クソ喰らえ。

 

 

だが暑さに頭をやられながら。

茹で上がった頭で、ふと、昔のことを考える。

 

 

「そういえば私って、夏が好きだったなぁ」

 

 

と。

夏休み。プール。海。スイカ割り。旅行。アイス。

祭り。エトセトラ………

そう。

あの日の私は、夏というものが大好きだったのだ。

では、何故今はこんな気持ちになってしまったのか。

何故か?

あの頃が涼しかったからか?

あの頃が純粋無垢だったからか?

 

答えはノー。正解は、

 

夏のクソな部分に気づいてしまったから、だ。

 

まぁ先述した要素もあるだろうが、全体で見ればミクロなもの。

ああ夏ってクソだなぁと思う方が、圧倒的になってしまったのだ。

 

汗はかくし

洗濯の回数は増えるし、

電気代もバカにならない。

 

一人暮らしを始めてから、気になり始めた。

メッキが剥がれるというか。

なんというか。

アレ、夏って思ったより楽しくないな……という。

 

あ、この感覚は、以前も感じたことがある。

 

小学校時代、好きだった女の子が鼻くそを食べてるのを見て、それ以降その子が別人に見えて仕方なかった。

気づいてしまえば、二度と元に戻ることはできない。

というやつだ。

 

こういう部分は、恋愛にも似ている。

お付き合いをし、自分のものになった途端、

「アレ?こんな感じだっけ?」

となるあれだ。

一緒にいる時間が増え、普段見えなかった部分が垣間見得る。

 

あ、この人靴下脱ぎ捨てるタイプなんだ

ドア最後まで閉めないタイプなんだ

食べる時くちゃくちゃいうタイプだ

………

 

ここで気をつけなければならないのは

 

 

相手は何も変わってない、

 

 

ということ。

変わったのは、私たちの相手を見る目だ。

結婚してからあの人は変わってしまった!と嘆く世の女性の大半はこれだ。

違うのだ。

夫は元からそうなのだ。

私らが気づいていなかっただけなのだ。

だって、あの子は私が見ても見なくても、鼻くそを食べていたに違いないから。

 

夏も、そう。

元から汗はかくし、洗濯の回数も増えるし、電気代もバカにならないのです。

 

 

………

バーカ!!!

毎日30℃超えるのが元からなわけねぇだろ!!

いい加減にしろよ!

 

ということで、まだまだ暑さは続きそうです。

皆様気をつけてお過ごしください。

では、締めの一言。

 

 

 

夏よ、クソ喰らえ